おもしろきこともなき世をおもしろく

見たり聞いたり行ったり思ったりそんな事を綴り〼。

近江八幡水郷巡りから信長の居城・安土城へ

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近江八幡から安土城登山(登城というかほとんど登山、まあプチ登山でしたけどね)への小旅行をまとめてみました。

先ずは初体験の水郷巡り。
この水郷巡りは冬季はお休みのようです、貸し切りとか予約とかしたら受けて下さるのかもしれません。
水郷巡りはいくつか業者がありますが今回私達はこちらの業者さんにお世話になりました。

元祖近江八幡水郷めぐり

更にもっと詳しくお知りになりたい方はこちら。

水郷めぐり・八幡掘めぐり(貸切船・定期船) 近江八幡観光物産協会

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見てください!

ちょっと天気は悪いのですけど、なんとも言えない風景。

これは葦(よし)という湿地帯に生息する植物で簾や葦簀などの加工品になったり、笛やその他工芸品などになるそうです。

でも船頭さんは

「近頃は中国産の安い葦が入ってきてそれにおされて儲けが出なくなってしまってやる人がだんだんいなくなってきてる。」

とお嘆き。

伝統的なものを守りつつ交流していくって難しいんだなあ。

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さて、桜と菜の花の間を水郷巡りの船は進みます。

いいなあ、ああ、日本の風情という感じ。

なくしたいないですね、こういうものを大切にしたい。

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この先の橋は時代劇によく登場する橋だそうです。

藤田まことさん、小林綾子さんが夫婦役で出演なさってた剣客商売とかね。

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そして遥かに見える手前の山。

あそこが安土山と言って織田信長公の居城であった安土城があった場所です。

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さて水郷巡りを終えて安土城に行く前にちょっと小休止。

八幡堀と言ってここで豊臣秀次(関白)が船を浮かべよく遊んでいたと言われています。

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ここは穴場でした。  

しまった!

もっとゆっくり出来るプラン考えてくればよかった。

日曜日なのに観光客はそんなに多くはないのでとても歩きやすい。(なんでかと考えたら外国人観光客が全然いない)

英語は勿論の事、今日日どこ行っても耳に入ってくる中国語やハングル等々が聞こえてこない。静かです。

興味をそそる建物や街並みが多かったのですが、ここでゆっくりしていると安土城へ行けないかも、と判断し泣く泣く近江八幡の町を後にしました。

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安土城跡の石碑が。

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その隣に石の階段が。

でも、ここからは入れません。本当の入り口は別にあります。

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大手口でお金を支払って見上げれば階段、階段、階段か(ry

ひぃいいぃいいいいいいいー!!!!!

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階段に敷石に石仏を使用しているようです。信長らしく罰当たりな行為ですが実はこの時代こういう事は多々あったようで、ほかの城主のお城でも石仏や墓石を使うというのはあったみたい。(ひこにゃん彦根城とかもね)

まあ、リサイクルって感じ?(罰当たりやなあ~)

 

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大手口から一つ目の階段をずんずん上がってゆくと両側にちょっと開けた石垣のスペースがありまして、向かって左が羽柴秀吉宅、右が前田利家宅になっております。

成程、犬と猿には門番させとけばいいやん!かあ。(笑

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ちなみにもうちょっと上の向かって右側には家康の館がありました。

写真撮るの忘れました。

他に森蘭丸とか織田(津田)信澄[信長の弟の子]のお屋敷もあったようです。

信澄の父は信長の弟・信行。家臣達が大騒ぎして家督相続でモメた挙句信行は殺されてしまいます。この時代こういうのはザラにあったようです。

自分が手にかけた弟の遺児を自分の側近くに仕えさせてたのか。甘いのか懐が深いのか信長のやる事とか考える事は謎が多いのです。

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途中まであがったところで一度下を眺める。

とにかくこの階段、私は身長が低いので当然足も短く段差がきつい。

信長は身長が高いからこんな段差屁でもないのかもしれませんが昔の人は小柄な人が多いのにみんな大丈夫だったんでしょうか。

石が貴重でそんなにたくさん使えないから段差を高くして石の無駄遣いを減らしたのかも知れませんね。

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眩しい光の先にそろそろ天主跡でしょうか?

いや、もうちょっとかかりそう。

 

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ようやく天主跡まで登ってまいりました。

琵琶湖が見えます。

緑に見える田んぼや民家の辺りは安土城が出来た頃は琵琶湖だったそうです。

今ある田んぼや民家は開拓して(埋め立て?)人の営みが出来る場所に作り替えたのです。

 

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ぎりぎりまで湖だったのか。

その姿が見たかったなあ。
 

 

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さて苦労して登った天主を後にして安土城とさよならです。

摠見寺(そうけんじ)の三重塔と仁王門。

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登るときはちゃんと見ていなかったのですが、築城から落城まで6年の間にあった事が書き記してありました。

諸将にはお金を取って城を見物させたり外人をもてなしたり(ただで)してたみたいな事が書いてあって信長さん意外とセコいな。

 

安土城は空気とその世界観がまだ戦国のまんまでした。戦国時代の空気とか雰囲気が残っているというかそんな感じです。

もうちょっと色々修理したり直したりしてもよさそうなものと思いましたが(まあとは言ってもお金の問題とかあるしね)最低限の修理保存の方が信長の城らしいのかも知れません。

 

今回の旅で私が思った事は、キチガイで癇癪持ちなイメージの信長ですがこれは後世の人が勝手に作り上げたイメージなのかも知れないな、ということでした。

 

 

そうそう、そう言えば最近我が国の国宝級の神社仏閣を狙って油みたいな液体をかけ回っているいる輩がいるそうですが、ほんとにやめてもらいたいと思います。

愉快犯とか模倣犯とかじゃなくて絶対組織犯だと思うよ。
 

 

歩いて楽しむ 近江 琵琶湖 若狭 (その他ガイド)

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