死の淵からの生還・前半
それは突然の出来事でした。
忘れもしない2015年7月18日、土曜日の朝。
いつものように仕事に出掛けるための支度をしなければと立ち上がった瞬間。
立てない。
転びました。もう一度、立とうと試みるも、やはり立てない。何度か試みてようやく立てるもなんかおかしい。
丁度、娘が降りてきてちょっとした異変が起きている事に何か感じつつも事を静観。私もどうも体に何か起きていると感じ始め、おや夏なのに異常な寒気を感じる、ああこれは風邪だ風邪。それもかなりタチの悪いやつに違いないわ。と、娘に『ちょっと寝てくるわ』と告げふらつきながら寝室へ。会社に電話しなきゃならんけどそんなの後でいいいな、ちょっとしんどさが尋常ではない。風邪かなと思いつつ自分はいつか糖尿病を発症すると信じて疑わなかったため、とうとう自分も糖尿病なのかーと呑気に思いつつ、今度は激しい頭の痛みが襲ってくる。あれ〜おかしい、おかしいめちゃめちゃおかしい。ヤバいはこれなんか吐きそう、とベッドから這い出しながらふらふらになって階下の娘のところへ。途端に。
あーーーーーーーーー。
ガラガラドッシャ〜〜〜ン。
いてててて、階段の中程から落ちてしまいました。しかし、もはやそれを痛いとかんじる事もない。明らかにおかしい。けれど頭の中では糖尿病を発症するとこんなにも大変な事になるのか、とそんなふうな馬鹿な考えが駆け巡っていました。
ちょっと熱をはかってみよう。ふむ、平熱である。ちょっと血圧を測ってみよう。
245-138
高い。高い。
そもそも血圧は異常に高かったのです。その時点で病院に行っておけばよかったのでしょう。だけど病院で診てもらうこともなく、血圧が高過ぎる事が体にどんな影響をもたらすのかも考えてそれを知識として自分のものとすることもなく、ただただのんべんだらりと日々を過ごしていた。それが脳にどのようなダメージを与えるかなんて想像もつかなくただひたすら血圧が高いと糖尿になるんだ(肥満もあり〼)とそれしか頭になかったのです。
かくしてさすがにこれはただ事ではない、完全におかしいと察した娘の判断で私は救急車に乗せられ病院に行くことになったのでした。
診断は
右視床出血
まあ脳出血です。
とにかく緊急入院。家の近くのK総合病院に入院です。
後半へ続く